「カンボジアより現地の状況が届きました」
まだまだ世界の各地で感染拡大の勢いが緩まない、新型コロナウィルス。
日本国内では第3波、第4波と騒がれる中、政府や自治体が新たな感染拡大の防止策の策定に取り組むなど、ワクチン接種が進み、明るい情報もありますが、まだまだ安心して日々を過ごすことが難しい状況です。
先日、カンボジアのスタッフから『国立及び私立教育機関の暫定閉鎖』という報が届きましたが、その後もカンボジア国内での感染拡大が増え続けているとのことで、カンボジア政府はより厳しい規制に乗り出したということです。
そんな現地カンボジアの最新状況(2021年4月21日時点)が、JHP・学校をつくる会プノンペン事務所のスタッフから届きましたので、今回はその内容をご報告いたします。
■移動の制限
- 地区間を繋ぐ道路にはゲートが張られ、警察や軍が検問を行っており、省令で許可されたケース以外の移動は原則不可となっています。 たとえ省令許可が出ているケースでも 、検問する個人の判断によって対応が変わる事例などもあり、各所で混乱が生まれています 。
- 地区内においても、食料品の買い出し等以外の不要不急の外出は制限されています。
- 警察や軍の指示に従わず検問を通ろうとしたり、抵抗した人々が拘束されたりなど逮捕者が出るケースが相次いでいます。
■生活の制限
- 食料品の買い出しは、各世帯から2人まで。
週に3回を超えてはならず、居住している市・区内の最短距離の場所で、カンボジアIDまたはパスポートを携行することが求められています。
(現在は自己申告ですが、ショッピングIDの発行が検討されているとのニュースが入っているため、今後はより厳しく管理されることが予想されます。)
- レッドゾーンに当たる地区や、管理体制の厳しい地域(タクマオ市など)では、買い出しのために家から出ることも難しい地域があります。
- 今後、感染者が減らずレッドゾーンの指定地域が拡大された場合、現在許可されている食料品の買い出し等にも制限がかかる可能性も有ります。
▶現地カンボジアスタッフからのコメント
病床の不足は感染拡大の初期段階から指摘されており、今週になってからも新規感染者数は増加、市場など複数箇所でのクラスターも確認されているため、政府は封じ込めに必死です。
そのような状況下において、更なる感染者数の増加についての懸念も大きいですが、今回のロックダウンおよび規制によって、失業者や生活困窮者の増加が見込まれること、検問等での警察などによる強固な対応、逮捕者の続出などの影響から、社会不安の広がりも指摘されています。
※今月の14日から、プノンペン都およびカンダール州タクマオ市にロックダウン措置が施行されましたが、その後感染者数が増加し続けていることから、連日の様に新たな省令が発行され規制が強化されております。
●カンボジア国内の規制に関して
在カンボジア日本大使館:https://www.kh.emb-japan.go.jp/
●カンボジアの感染拡大状況および内訳
VOD: https://vodenglish.news/news/
のトップページの中ほどの Tracking the COVID 19 OUTBREAK からご確認いただけます。
日本国内でも”新しい生活様式”という言葉が使われ始めてから、もう1年になります。
当たり前のようだった普段が様変わりをしたなかで、当初ほどの混乱や騒ぎは少なくなったものの、我慢と工夫を続ける日々は続いています。
それは、カンボジアでも同じことであることは忘れていけないです。
私たち「やくそく」プロジェクトもこのような状況下で、以前のような活動ができない状況ですが、
「今私たちにできることを、できるだけたくさん、できるだけ長く」
この想いは変わることなく「やくそく」プロジェクトは歩みを止めることはありません!
暗い話題になりがちですが、気持ちだけは前を向いて、また元気いっぱいな子供たちの笑顔が戻ってくることを想いながら、これからも「やくそく」プロジェクトの活動は続いていきます!
「やくそく」プロジェクト事務局