「カンボジアより現地の状況が届きました」
依然長引く世界的に流行で猛威を振るう新型コロナウィルス。
「やくそく」プロジェクトもその影響でなかなか私たちも現地へ行く事が厳しくなってしまいましたが、
「今私たちにできることを、できるだけたくさん、できるだけ長く」
この変わらぬ想いで「やくそく」プロジェクトは歩みを止めることなく走り続けます。
次の学校建設に動き出せない状況なのですが、今回もそのような中、JHP・学校をつくる会プノンペン事務所のスタッフから現地カンボジアの最新情報(2020年8月3日時点)が届きましたので、今回もその内容をご報告いたします。
■カンボジア国内状況
政府の公式発表では、7月21日時点で国内の感染者数は197名。死亡者なし。
■同国の対応状況など
4/12~5/20までは新規感染者0名が続き、5/21~7/21の間に判明した新規感染は主に海外からの帰国者由来で、入国時および13日目のPCR検査などで陽性が判明するケースがほとんど。
カンボジア政府は、カンボジア人を含む入国者全員を対象としたPCR検査を義務付けるなどの防疫措置を継続していとのことです。(*1)
厳格な入国措置による経済的な影響から、政府が企業等を対象に緩和策についての説明会を行ったとのニュースもあり、緩和策の運用に関する今後の動きが注目されます。
また、カンボジア政府は、帰省による感染拡大の予防策として延期したクメール正月の代替休暇を8月17~21日とする旨の省令を公布しました。
航空関連では、日本↔カンボジア間の渡航が可能な航空会社は、依然として大韓航空およびアシアナ航空の2社の模様です。
■カンボジア教育関連の対応状況
休校中の学校や教員の業務について、4月中旬の時点で教育省大臣から書簡で学校長と教員に向けて以下のような指示が出されていました。
・保護者、生徒に遠隔学習およびオンライン学習についてよく周知すること。
・ 学校図書から生徒への教科書や絵本の貸し出しを許可すること。
・FacebookやTelegram、WhatsApp などのSNSの使い方を知らない生徒、保護者へのサポート
・村、家庭への訪問を計画・実施し、学習をサポートすること
とは言うものの、その手段は学校ごとに任せられていることから、学校間で大きく差が出ているようです。
普段から教員が活発な学校は家庭訪問の実施、学習教材の配布や課題を提出させる等、対応が早いとのことです。
また、教育省がユニセフとともに進めていた安全な開校に向けての予防対策に関するガイドライン作成は、学校再開までまだ時間が有ることから、ドラフト作成作業を止めている模様です。
学校再開は最遅で11月の予定ですが、私立校や大学からの早期開校を求める嘆願を受けた教育省は首相に、8月から3段階に分けての開校を要請しています。
・第1段階 衛生基準の高い学校
・第2段階 中程度の基準を満たす学校
・第3段階 最低限の基準を満たす学校
ニュースによると、直近で、8月からカンボジア全土で限定20校が再開に向けて動いているとのことです。(*2)
ゆっくりではありますが徐々に教育分野でも再開の動きを見せ始める中で、手段や方法を模索しながら行われているのはカンボジアも日本も同じようです。
第2波、第3波を警戒しながらあの子どもたちの笑顔に会える日を楽しみに
これからも「やくそく」プロジェクトの活動は続いていきます!
「やくそく」プロジェクト事務局